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第19章 環境制御(テレビやエアコン等、電化製品の操作が難しい場合)


[挿絵]

自立生活を送る上において、身の回りにある電化製品等を利用出来ることは非常に助けになります。環境制御装置は、僅かな随意機能でセンサーやスイッチを作動させ、複数の装置を制御出来るようになっています。単機能のものから、複数の機器を制御出来るものまで様々ですが、大きく環境制御専用機とコンピュータと組み合わせて利用するタイプに分けられます。

環境制御装置は表示盤や画面を持ち、それぞれの機能を1つのスイッチでスキャンによって選択する方式(オートスキャン)が一般的です。機種によっては、2つのスイッチを接続し、1つのスイッチで機能の点灯位置を移動させ、もう1つのスイッチで確定する方式(ステップスキャン)も利用出来ます。

環境制御装置と制御したい装置との接続は、大きく3つの形態に分けられます。1つは、リレー接点を利用する方法で、ここに様々な装置のスイッチを接続すれば、そのスイッチをOn-offさせることが出来ます。ただし、スイッチから環境制御装置にコードをのばす必要があります。2つ目は、電源を装置に流したり切ったりする方法です。コンセントを差し込めばいいだけですから、簡単に電源制御が出来ます。3つ目は、赤外線を利用する方法です。近年は、赤外線リモコンで家電製品が制御できますので、環境制御装置から赤外線信号を発信させる装置が多いようです。


(19-1) コントローラ

テレビやエアコンなどの電化製品をコントロールする装置です。単機能のものから、多機能のものまで様々です。


その他、ここではテレビ、電話、照明等を制御する簡単な装置も掲載しています。

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(19-2) 周辺機器

コントローラによって動かされる製品です。テレビやエアコンといった一般的なものは除き、特殊な装置のみを紹介しています。

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(19-3) ロボット

環境制御装置のコントローラが障害者の意思による操作で動作するのに対し、ここで言うロボットは、完全に障害者の意思と離れてはないものの、ある程度自動化され、動作するものを指します。

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