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第3章キーボードやマウスの操作が出来ない


重度運動障害を持つ場合、第1章及び第2章で説明した方法でもキーボードやマウスの操作が困難な時があります。この場合、1つ、あるいは、2つのスイッチやセンサーを作動させる随意性が残っていれば、コンピュータを操作することが出来ます。この方法については、符合化法(Enconding Method)と走査法(Scanning Method)があります。

また、音声を使ってコンピュータを操作する技術も確立されつつあります。

(3-2)符合化法でコンピュータを操作したい場合

符号化法は、スイッチの押し方によって、長短等の信号を複数組み合わせることによって新たな信号を作り出していく方法です(図13)。代表的なものにモールス信号があります。一般的に、利用者の符合の理解、長短信号を作り出せる、あるいは2つのスイッチを押せるだけの運動能力の高さが要求されます。

ここで利用出来るスイッチは、「第26章:スイッチ及び関連装置」に紹介してあります。


モールスコードの一例

図13. モールスコードの一例