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学際バリアフリー研究ワークショップ第3回「恋する」

[ 2006年12月13日 ]
このたび東京大学先端科学技術研究センターにおいて,以下のような公開ワークショップを行います。ご関心をお持ちの方は,お気軽にお越しいただけましたら幸いです(事前申し込みは不要です)。

※ 東京大学駒場リサーチキャンパスの地図はこちらを参照ください。
「先端研へのアクセス」
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/index.html

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学際バリアフリー研究ワークショップ

Hybridianの時代
―人とテクノロジーの融合が生み出す新しい能力をどう評価すべきか?

第3回「恋する」

司会:
中邑賢龍(東京大学 先端科学技術研究センター特任教授)

話題提供者:
加藤晴明(中京大学 社会学部教授)
飯野由里子(東京農工大学 非常勤講師)

主催:東京大学 先端科学技術研究センター/東京大学 学際バリアフリー研究(領域創成)プロジェクト

日時:2006年12月13日17時〜19時

場所:東京大学先端科学技術研究センター 3号館中2階セミナー室

参加費:無料

※なお,特別な支援を希望される方は,できるだけお早めに受付用メールアドレス(workshop@bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp)までご連絡いただけますよう宜しくお願いいたします。


<ワークショップ概要>

多くの人が,携帯電話,インターネットなどハイテク技術を使いこなし昔とは比較できないほどの情報を高速で処理し,生活することが当たり前になりつつある。これらの技術を自分の生活能力の1つとして取り込んだ人を我々はHybridian(Hybridという言葉からの造語)と呼んでいる。障害のある人の場合も同様で,支援技術(AT: Assistive Technology)を利用することによって,活動の範囲を拡大させている。このような能力の拡張・変容は,障害当事者を含む個人にとって,そして社会にとってどのような意味を持ち,またどのような影響を与えるのか・・・。

このワークショップでは「学ぶ」,「働く」,「恋する」,「感じる」,「生きる」をテーマに,全5回に渡ってHybridianの可能性と社会の展望について,様々な領域の専門家を交えて議論する。第1回・第2回では「学ぶ」「働く」をテーマに議論を行い,教育における能力評価の場面で,テクノロジー利用や心身機能そのものの代替の孕む可能性と問題点についてどのように考えればいいのか,障害者が経済社会に消費者・生産者として主体的に参加していく上で,社会制度や技術革新がどのような役割を果たし得るのか,といった論点について検討した。

第3回以降は,Hybridianの能力の拡張と,それによって広がる新しい世界や社会関係が,その人自身の自己認識や生き方にどんな影響を与えることになるのか,という点が焦点になる。そこで今回は,「恋する」というテーマの下,メディア・コミュニケーションやセクシャル・マイノリティに関する問題等を研究しておられる方々を話題提供者としてお招きして,議論を行う。インターネット等の技術によって開かれたコミュニケーションの空間や形式は,人々の「恋愛」の形,ひいては自己のありようをどのように変化させてくる(きている)のか。また,そこで展開されるHybridianのコミュニケーションは,従来のそれとどのように同じで,どのように違うのか。そしてそうした変化はセクシャル・マイノリティや障害者等,それまで「恋愛」に関するバリアを経験していた人々にとってどのような意味を持ち得るのか。こうした点について,自由にディスカッションできればと考えている。