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学際バリアフリー研究ワークショップ第2回「働く」

[ 2006年09月04日 ]
(以下転載自由ですので,ご関心をお持ちの方にご周知いただけましたら幸いです。)

このたび東京大学先端科学技術研究センターにおいて,以下のような公開ワークショップを行います。夏の夕刻にワインやスナックを嗜みながら,フランクな議論をしたいと考えております。ご関心をお持ちの方は期日までにお申し込みの上,お気軽にご参加いただけましたら幸いです。

なお,今回は簡単なお飲み物等を準備させていただく関係で,事前申し込み制とさせていただいております。万一お申し込みいただいた人数が定員を超えました場合には,まことに勝手ながらお断りさせていただくことがありますので,その旨予めご了承ください。

※ 東京大学駒場リサーチキャンパスの地図はこちらを参照ください。
「先端研へのアクセス」
http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/index.html

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学際バリアフリー研究ワークショップ

Hybridianの時代
―人とテクノロジーの融合が生み出す新しい能力をどう評価すべきか?

第2回「働く」

話題提供者:
中島隆信 教授(慶應義塾大学 商学部)

指定討論者:
中邑賢龍 特任教授(東京大学 先端科学技術研究センター)
福島 智 助教授(東京大学 先端科学技術研究センター)

主催:東京大学 先端科学技術研究センター/東京大学 学際バリアフリー研究(領域創成)プロジェクト

日時:2006年9月8日17時〜19時

場所:東京大学先端科学技術研究センター 3号館中2階セミナー室

参加費:1000円
※当日ワイン等のドリンク類とスナックをご用意します。

申し込み締切:9月4日(月)

※なお手話通訳等特別な支援を希望される方は,恐れいりますが8月31日(木)までにお申し込みいただけますよう宜しくお願いいたします。お申し出いただいたご希望に沿えますようにご相談させていただきます。

申し込み先:workshop@bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp(電子メール)
※申し込みの際は,このメール末尾の参加申し込みフォームに必要事項をご記入の上,上記アドレスまでお送りください。


<ワークショップ概要>

多くの人が,携帯電話,インターネットなどハイテク技術を使いこなし昔とは比較できないほどの情報を高速で処理し,生活することが当たり前になりつつある。これらの技術を自分の生活能力の1つとして取り込んだ人を我々はHybridian(Hybridという言葉からの造語)と呼んでいる。障害のある人も同様であり,支援技術(AT: Assistive Technology)を利用することによって,できることの範囲を拡大させている。こうした現象は,ある意味で人間の能力の拡張を意味している。

しかしながら現実には,障害のある人たちのHybridianとなっていく過程において様々な技術的・社会的障壁や心理的抵抗感があるのも事実である。障害当事者を含む個人にとって,そして社会にとって技術による能力拡大という価値の転換はどのような意味を持ち,またどのような影響を与えるのか・・・。

このワークショップでは「学ぶ」,「働く」,「恋する」,「感じる」,「生きる」をテーマに,全5回に渡ってHybridianの可能性と社会の展望について,様々な領域の専門家を交えて議論する。「学ぶ」をテーマに議論した第1回では,教育において支援技術の利用にどのような可能性があり能力評価という行為にどのような意味があるのか,教育目標を実現するに当たって技術による心身機能の代替はどこまで許されるのか,といった論点が示され,今後の研究課題が整理された。

第2回となる今回は「働く」というテーマで,先ごろ『障害者の経済学』を世に問われた慶應義塾大学の中島隆信教授をお招きし,Hybridianとなった障害者が働くということの経済的・社会的意味について話題提供をお願いしている。障害のある人たちがHybridianとなることで,これまで働けなかった人が働けるようになるのなら,それ自体悪いことではないように思える。しかし,テクノロジーによって障害のある人の能力が障害のない人の能力を超え,新たな失業者が生まれるとしたら,私たちはこのことをどう感じるだろうか。また,四肢麻痺のある人が購入したロボットの労働は誰に帰属させるべきで,その対価は誰が受け取ることにすべきなのか。さらにいえば,このとき障害者にとっての,そして社会にとっての労働の意味はどのように変化することになるのか。これらの点を含め,ワークショップではテクノロジーと障害,そして労働をめぐる様々なテーマについて自由にディスカッションできればと考えている。


<参加申し込みフォーム>
申し込み先:workshop@bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp(電子メール)
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氏名:
所属:
連絡用メールアドレス:
必要な支援の有無と内容:(支援をご希望される方は必要な支援の内容について
できるだけ具体的にお書きください)
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以上