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第1章キーボードを押しにくい

コンピュータは、通常、キーボードを通じて命令やデータを入力します。しかし、様々な理由によりキーボードが押しにくい場合があります。ここでは、以下の6つのケースに分け、それぞれの解決手段を紹介してみます。

(1-2)不随意運動があり、正確にキーを押さえられない場合

不随意運動の発現がある場合、キーを押さえる時に他のキーを誤って押してしまう、あるいは、複数のキーを同時に押してしまうことがあります。これは、訂正に時間をとる上に利用者の操作意欲を下げる大きな要因にもなります。

この場合、以下の3つの解決方法が考えられます。


●解決方法 1 : キーの無効時間の設定

図2に示したように、一定時間キーに触れていないとそのキーの入力が有効にならないように設定するのも、この場合有効です。この機能は、Windowsでは「フィルターキー機能」、macOSでは「スローキー機能」と呼ばれ、「1-1:片手でしか入力できないのでキーボードを使いにくい場合」で紹介したキー入力補助ソフトウェアに含まれています。


[説明の絵]


図2. キー入力の無効時間の設定
●解決方法 2 : キーガードの利用

キーガードを利用するのが1つの方法です。キーガードとは図3に示したようなもので、キーガードの上に手をおいてキーガードの穴から入力を行う事が出来るため、楽に入力が出来るようになります。各種キーボードに合わせたキーガードが市販されていますし、特注することも可能です。各メーカーにお問い合わせ下さい。



[説明の絵]

図3. キーガード
●解決方法 3 : 大型キーボードの利用

大きなキーボードを用いるのも1つの方法です。1つ1つのキーが大きくなれば押しやすくなる場合もあります

先述のキーガードやキー入力補助ソフトウェアと併用するとさらに効果的です。

[説明の絵]