第16章 コミュニケーション(話す・聞く)
コミュニケーション(話す・聞く)に障害がある人を補助する様々な機器やソフトウェアが開発されています。ここでは、以下のケースごとに解説します。
(16-1) 相手の声が聞きにくい場合
補聴器(掲載無し)が最も一般的ですが、ここでは、集音器のような簡易の聴き取り補助装置などを掲載しています。補聴器については医師や専門店にご相談下さい。その他に、聞き取りを助ける道具、筆談の道具等が市販されています。
また、「第21章 (21-2-1) 視覚障害を持つ方に便利な道具」にあるTV電話を利用することもできます。
(16-2) 音声でコミュニケーション出来ない場合
音声でコミュニケーション出来ない人のために、ローテクからハイテクまで様々なエイドが開発されています。ハイテクシステムには、人工音声を使って相手に意思を伝えるVOCA(Voice output communication aids)と呼ばれるコミュニケーションエイドの他に、コンピュータ上でそれを可能にするシステムがあります。携帯可能なものをVOCA、室内に設置するタイプのものを意思伝達装置と分類し、別個に紹介しています。また、ここでは、人工喉頭も掲載しています。
(16-2-1) ローテク(非電子)コミュニケーションエイド
(16-2-2) VOCA(Voice Output Communication Aids)
僅かな残存機能を利用して、メッセージを綴り、あるいは登録してある文章を利用して会話を行うの様な製品があります。これらの製品の大半はパソコンをベースにしたシステムあるいはソフトウェアですが、一部専用機になっているものもあります。これらの多くは、日常生活用具給付制度の中の重度障害者意思伝達装置として給付対象品となっています。市町村の福祉の窓口へご相談下さい。
(16-3) 文字でコミュニケーション出来ない場合
ここでは、コミュニケーションシンボル及びシンボルコミュニケーションの道具を紹介しています。
視覚シンボルを用いて自分の意思を伝えられるシステムがあります。
これらの装置は、「16-2:音声でコミュニケーション出来ない場合」のVOCAや意思伝達装置及びソフトウェアでも紹介してありますので、そちらを参照してください。
(16-4) 音声でも文字でもコミュニケーションできない場合
盲ろうの人にとって他の人とのコミュニケーションは容易ではありません。指点字通訳者などを介してのコミュニケーションが一般的ですが、通訳者が少ないのも事実です。そのため、点字入力を墨字や音声に、墨字入力を点字に変換する装置が開発されています。