第6章キーボードが見えにくい
キーボード上の文字が見えにくい場合があります。この対策として、以下の4つの方法が考えられます。
1つは、キーそのものの大きなキーボードを利用する方法です。大型キーボードと呼ばれる通常のキーボードより大きなキーボードが製品化されています。一般的に、これらのキーボードはオーバーレイキーボード(Overlay Keyboard)とも呼ばれ、キーボード上にオーバーレイ(上敷)をかぶせて使用します。オーバーレイとはキーを印刷したシートのことで、いくつかの大型キーボードは専用のソフトウェアにより、これらのキーの大きさや配置を変更できるようになっています。大型キーボードについては、「1-2:不随意運動があり、正確にキーを押さえられない場合」の項で紹介していますので、そちらを参照して下さい。
2番目は、オンスクリーンキーボードを画面に提示する方法が考えられます。オンスクリーンキーボードについては「1-4:キーボードの一部にしか手が届かない場合」を参照して下さい。
3番目にキーキャップにシール等をはって大きく見やすいものに変更する方法もあります。
4番目に、キー入力を音声でフィードバックする方法などが考えられます。キーボードが見えにくい人々の中には、キー入力を音声で確認したい人もいます。そのため、キー入力を音声でフィードバックしてくれるOSの標準機能があります。Windowsでは「ナレーター」、macOSでは「VoiceOver」という機能で、例えば、[b]のキーを押さえれば、「ビー」、「return」キーなら「リターン」と読み上げてくれます。この他にもキー入力を音声でフィードバックしてくれる製品もあります。詳細は各製品の項を参照して下さい。
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